実力派女優として数々のドラマや映画で活躍するキムラ緑子さん。
その旦那は、演劇界で輝かしい実績を持つマキノノゾミさんです。
二人は大学時代に出会い1992年に結婚しましたが、2005年に離婚という選択をします。
それから数年後、驚くべきことに復縁して2度目の結婚に至ります。
そのきっかけとなったのはなんと愛猫でした。
一度は別れを選んだ二人が再び結ばれるまでの心温まるストーリーをご紹介します。
Contents
キムラ緑子の旦那・マキノノゾミ
キムラ緑子さんの旦那であるマキノノゾミさんは、日本の演劇界において多方面で才能を発揮している方です。
劇作家、脚本家、演出家として数々の名作を生み出し、俳優としても活躍!
演劇人としての経歴は40年以上におよび、業界内外から高く評価されています。
プロフィール
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マキノノゾミさんは1984年に劇団M.O.P.を旗揚げし、2010年までの26年間主宰を務めました。
自ら書いた脚本を演出し、時には舞台に立つこともあるという、演劇に人生を捧げてきた方です。
NHK連続テレビ小説『まんてん』の脚本を担当したことで、その名が広く知られるようになりました!
マキノノゾミの受賞歴
マキノノゾミさんは、長年にわたる演劇界への貢献により、数々の権威ある賞を受賞しています。
その輝かしい受賞歴は次の通りです。
| 受賞年 | 賞の名称 | 対象作品・功績 |
|---|---|---|
| 1994年 | 第45回芸術選奨文部大臣新人賞 | 『MOTHER』 |
| 1997年 | 第49回読売文学賞 | 『東京原子核クラブ』 |
| 2001年 | 第4回鶴屋南北戯曲賞 | 『高き彼物』 |
| 2001年 | 第36回紀伊国屋演劇賞個人賞 | 『黒いハンカチーフ』『赤シャツ』の演出 |
| 2011年 | 第36回菊田一夫演劇賞 | 『ローマの休日』の脚本・訳詞・演出 |
| 2022年 | 第72回芸術選奨文部科学大臣賞 | 『昭和虞美人草』の演出 |
| 2022年 | 紫綬褒章 | 演劇界への貢献 |
1994年の芸術選奨文部大臣新人賞受賞で若き才能として注目を集めて以来、一貫して高い評価を受け続けています。
特に2022年の紫綬褒章受章は、日本の演劇界に多大な貢献をしてきた証といえるでしょう!
紫綬褒章は芸術や学術において優れた功績を残した人に授与される栄誉ある褒章です。
また、女優の森光子さんからも厚い信頼を得ていたエピソードは、マキノノゾミさんの演出家としての実力を物語っていますね!
出会いと最初の結婚
キムラ緑子さんとマキノノゾミさんの出会いは、学生時代にさかのぼります。
同志社女子大学と同志社大学で、二人は同じ演劇サークルに所属していました。
演劇という共通の情熱を通じて、自然と惹かれ合っていったのです!
大学卒業後、キムラ緑子さんはマキノノゾミさんが旗揚げした劇団M.O.P.に参加します。
この劇団での活動が、女優としてのキャリアの出発点となりました。
公私ともにパートナーとして過ごす中で絆を深め、1992年に盛大な結婚式を挙げました!
演劇仲間に祝福されながら、新しい人生をスタートさせたのです。
離婚の理由は?
結婚から13年が経過した2005年、キムラ緑子さんとマキノノゾミさんは離婚します。
離婚を切り出したのはキムラ緑子さんの方でした。
離婚の背景には複雑な理由があったのです…。
まず、夫婦が常に一緒にいる生活への疲れ。
劇団M.O.P.で一緒に仕事をしていたため、ほぼ一日中同じ空間で過ごす日々が続いていました。
キムラ緑子さんは後に「ずっと一緒という状態に参ってしまった。自分一人の時間がほしかった」と振り返っています。
さらに周囲から「旦那が演出家だからコンスタントに良い仕事が来るんだ」という陰口をたびたび耳にするようになったのです…。
演劇の世界は完全な実力主義。
自分の演技力だけで評価されたいという強い思いを持っていたキムラ緑子さんにとって、この言葉は非常に辛いものでした。
キムラ緑子さんは「別れれば何かすごいことが起きるかもしれない」という期待も抱いていたといいます。
自分の実力だけで女優活動がしたいという願いをぶつけた結果、マキノノゾミさんは離婚後も毎日必ず連絡を取り合うという約束で離婚に合意してくれました。
お互いへの思いやりが感じられるエピソードですね!
キムラ緑子さん自身、この離婚期間を「回り道」と表現しています。
この期間があったからこそ得られたものもあったと語っており、二人の関係性を見つめ直すための大切な時間だったのかもしれませんね。
2度目の結婚の理由は愛猫がきっかけ?
離婚から約5年後、キムラ緑子さんとマキノノゾミさんに再び転機が訪れます。
今度は復縁という形で、二人は再び結ばれることに!
復縁のきっかけとなったのは愛猫でした。
キムラ緑子さんは離婚後も猫を飼い続けており、舞台の地方公演で家を長期間空ける際、マキノノゾミさんに預けることが増えていきました。
すると猫がすっかりマキノノゾミさんになついてしまったのです。
自分の大切な猫が元夫になついている姿を見て、キムラ緑子さんは嫉妬に近い感情を抱きます。
「もう一緒に飼おう」という話になり、同居生活が始まりました。
そして「籍どうするのか、あんた決めて」とキムラ緑子さんから提案し、再婚に至ったのです。
猫が仲人役となって二人を結びつけたストーリーは、本当に心温まりますね!
しかし復縁の理由は猫だけではありませんでした。
2010年の劇団M.O.P.解散も大きな影響を与えたのです。
長年築き上げてきた劇団の思い出を共有できるのは、お互いしかいません。その存在の大きさを改めて実感したのでしょうね。
さらに東日本大震災という未曾有の出来事も、二人の心に変化をもたらしました。
キムラ緑子さんは「精神的につらい時期に、気軽に『どないしてるん』って言える相手が、やっぱり彼だった」と語っています。
困難な時期に心から頼れる存在として、マキノノゾミさんが際立ったのでしょうね。
離婚して一人ずつ暮らしたことで、お互いに自分たちのペースができました。
そのため再び一緒になった時には、「2人でいながらも1人、1人でいながらも2人」という心地よい関係性を築けるようになったのです。
キムラ緑子さんは「どうしても独りでいれない時期があった。その時に、電話できるのが、甘えられるのがこの人しかいなかった」と振り返っています。
現在の二人は「たまに会う」という生活スタイルを送っています。
それぞれの仕事や生活を尊重し、干渉しすぎない距離感を保っているのです。
キムラ緑子さんは「楽になりましたね」と語り、「けんかも何もない」という理想的な関係を築いています。
一度離婚を経験したからこそ、適切な距離感を保ちながら理解し合える成熟した関係性を築くことができたのでしょう。
2020年2月には、夫婦揃ってテレビ朝日の『徹子の部屋』に出演しました。
番組では離婚から再婚に至る経緯が語られ、還暦を迎えたマキノノゾミさんのためにキムラ緑子さんがサプライズを用意し、夫が涙する感動的な場面もあったそうです!
キムラ緑子に子供はいる?
キムラ緑子さんとマキノノゾミさんの間には、子供はいません。
子供を持たなかった理由について、本人たちから明確に語られてはいませんが、いくつかの要因が考えられます。
結婚した1992年当時、キムラ緑子さんは31歳。
しかし劇団M.O.P.を軌道に乗せることに必死で、立て続けに舞台の仕事が入っていました。
そのため子供を作る時間や余裕がなかったと考えられています。
結婚後も劇団の仕事で多忙を極め、夫婦水入らずの時間すらろくに取れない状態…。
そうした環境では、子育てについて現実的に考えることが難しかったのでしょう。
興味深いことに、キムラ緑子さんは2018年のテレビ番組で「子はかすがい。子供がいれば離婚していなかった」と述べています。
この発言から、子供がいなかったことが離婚の一因となった可能性も示唆されています。
子供という存在が夫婦の絆を強める要素になり得ることを、キムラ緑子さん自身も認識していたようですね。
とはいえ、二人にとって劇団で作り上げてきた作品は、子供のような存在だったのではないでしょうか?
長年情熱を注ぎ、共に育ててきた作品たちは、かけがえのない宝物だったはずです。
そして愛猫も、二人にとって大切な家族の一員であることは間違いありません。
実際、再婚のきっかけも愛猫でしたからね。
まとめ
キムラ緑子さんの旦那はマキノノゾミさんで、二人は演劇界で輝かしい才能を発揮し続ける夫婦です。
大学時代の演劇サークルでの出会いから結婚、そして離婚を経て再婚という、珍しい道のりを歩んできました。
2度目の結婚のきっかけが愛猫だったというエピソードは何ともほほえましく、二人の人間味あふれる関係性を感じさせます。
子供はいませんが、互いを深く理解し尊重し合う成熟した関係を築いています。
一度離れたからこそ気づけた相手の大切さ、そして適切な距離感を保つ夫婦の形は、多くの人にとって参考になるのではないでしょうか。



